+destiny+
あたしは夢中になって見ていると誰かに肩をたたかれた。
『ちょっと今見てるから…』
「何を見てるのかしら?夏川さん」
『ちょっと…って、え?』
慌てて声がする方を振り返ると先生が笑顔であたしを見ていた。
先生…目が恐い。
「夏川さん、ちゃんと話は聞きましょうね」
先生はそう言って教卓に戻った。
それと同時にあたしはほっとした。
「では、入学式なので体育館へ向かいましょう」
先生の言葉に解散し、それぞれ体育館へ向かって行く。