そのオトコ、要注意。


「だって!金髪・青目にしか目がいかなかったんだもん」

そんなぶつぶつ言わなくても。


そこで本鈴が鳴った。

ほぼ同時に担任のすがやんが入って来る。


「ほら、チャイム鳴ったぞー。席着けー」

みんなザワザワしながらも席に着いた。


「んじゃ、SHRなー。欠席は…、いないな」

名簿だけに目を通して言った。


「すがや〜ん?千葉クンいないけど」

男子の一人がそう言った。


すがやんが教室を見渡す。

「千葉はー、そういや骨折でいないんだっけか」

『そういや』って…

「すがやん、そんなんで新学期ダイジョブなわけ?!」

クラスが笑いで包まれる。


「つーか、お前ら。『すがやん』じゃなくて『菅谷先生』だろー」


…そこ?


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