そのオトコ、要注意。
「それならもしかして美羽と同じ学校なんじゃないかしら?」
あっ。それ、あたしが言おうと思ってたのに〜…
「俺もそこまで詳しく聞いた訳じゃないんだが、たぶんな。ここらへんの私立って美羽のとこぐらいだろ」
そっかぁ。だからお父さんは朝からあんな話を…
それにしちゃやけに熱っぽかったけど。
「という訳で頼むな、美羽」
ん?えぇーっと…
「ナニを?」
「十中八九そうだろうが、もし同じ学校だったら頼む、ってことだ」
この流れって…まさか社長子息のコトを、じゃないよね…
引きつったような笑みをこぼす。
そこにトドメの一発。
「もちろん、社長のご子息のことをだよ」
やっぱりッ?!
.