そのオトコ、要注意。


「な、なんであたしがッ?!」

なんでそんなお坊ちゃんのお守りなんて役を?!

「なんでって…
新しい環境なんだし、いろいろと不便だろ」

「だからってあたしじゃなくてもよくない?!」

大抵そういう所謂ボンボンとかっていう部類に入る奴って、性格に難あり…ってものじゃない?


「美羽だから、頼むんだよ」

そ、そんなこと言われても…

「それに、社にとっても大事な後継者だし」

そんなの余計にプレッシャーだぁ…

「いーじゃない、美羽。
同じ学校だったら、って話なんだし。それにお母さんその社長のご子息にお会いしたいわー」

だからいつか連れて来てね。


って…そっちが本音か。


「もー…わかったよ…。同じ学校だったらね」

あたしの返答にお父さんは

「ありがとう美羽。頼むな」

って微笑んでくれた。


なんか丸め込まれた感があるのは気のせい?
まぁ、お父さんが誉めてくれたしいっか(バカ)


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