平凡少女の憂鬱
そして、コイツはあっという間に片付けを終えた。
それはもう、すごいスピードで。
「っしゃ、終わり!!」
「早かったな。」
「はっはっは!どうだ、見直しただろう。」
「全然。」
「・・・正直ものめ。」
その程度、俺だってやろうと思えば出来るからな。
何かブツブツ呟いているコイツを横目に、俺は時間を確認しようと時計を見る。
「・・・そろそろか。」
「なにが?」
「凛。」
そう言ったのと同時に、ガラっとドアが開いた。