平凡少女の憂鬱



「ねぇ、誰が食べたの?僕のケーキ。」




完全な作り笑顔で聞いてくる凛。




「・・・・・。」




俺は無言で奴隷の方を見る。




「ふーん、奈美ちゃんが食べたんだぁ。」




「ひぃ!!」




アイツが俺に視線を送ってくるけど、無視。


俺はちゃんと止めたからな。

それを聞かなかったアイツが悪い。

それに、とばっちりを食らうのは嫌だからな。



俺は凛達に背中を向ける。



お仕置きが終わるまで待つか、そう思った。



だけど、気が変わった。


今回だけは特別だ。





< 104 / 140 >

この作品をシェア

pagetop