平凡少女の憂鬱
「・・・もう遅いし、帰るか。」
時計を見てみると、もう6時過ぎだった。
「あーー!私、見たいテレビあるのにー!」
「奈美ちゃん、声でかい。」
「だってー!」
「おい、早く行くぞ。」
「あ、瑠衣待って!」
「えっ、ちょ、二人とも置いてかないでよ!」
俺達の後を追いかけてくる奴隷・・・本城。
なんか追いかけられると逃げたくなるよな。
凛も同じことを考えていたらしく、止まるどころか更に歩くスピードを上げている。
「待ってってばーー!!」
人が少なくなった校舎で本城の声がかなり響いていた。