平凡少女の憂鬱
「・・・まぁ、仕方ないから呼び捨てはいいや。君でも我慢する。」
「え・・・・。」
ちょ、あれほど言ってたくせに。
何それ・・・。
それなら、最初から君で我慢してて欲しかった。
無駄に怖い思いしたんですが・・・。
「それじゃ、僕達帰るから。」
「ここからならお前の家も近ぇだろ。」
そう言われ周りを見ると、いつの間にか私の家のすぐ手前。
近いも何も、家すぐそこなのに。
ほんと、いつの間にここまで歩いてたんだろう。
「何気に送ってくれたんだ・・・。」
どんどん去っていく二人を見ながら少し感動。
「ありがと。」
呟いた言葉はきっと聞こえなかっただろうけど。