平凡少女の憂鬱
始まりは母の一言。
「ちょっと奈美。悪いけど、今から買い物に行ってきてくれない?」
「おいおい、勘弁してくれよマミー。今は夜の8時なのだよ?女の子が出歩くのは危ないじゃないか。」
「大丈夫よ、あんたを襲うなんて物好きいないから。」
っておい!娘に向かってなんてことを言うんだ、この親は。
「だって、あんた可愛いわけじゃないし。」
「読心術?!じゃなくて、心配はしてくれないのか!」
「だから、あんたを襲う人なんかいないって。」
もういいよ!期待した私がバカだったわ。
・・・期待してなかったけど。