平凡少女の憂鬱
てへっと母が笑う。
うん、いい年してそれは恥ずかしいと思う。
「それお母さんが悪いんじゃん!自分で行ってよ!」
「何言ってるの、お母さんはあんたと違って美人なんだからそれこそ危ないじゃない。」
むかつく!!
本当のことでもむかつく!!
「とにかく、絶対に嫌!!」
「・・・しょうがないわね、そんなに嫌ならあきらめるわ。」
・・・あれ?
お母さんがこんなに早く諦めるなんて。
明日は雨か。傘もってかなきゃ。
「それにしても残念だわ・・。せっかく、あんたの好きなケーキ買ってきてあげたのに。」
なんだって!!
「お母さん、そのケーキを見せてくれませぬか。」