平凡少女の憂鬱
黙った私を見て悪魔君はため息をついた。
ため息をつくと幸せが逃げてくんだぞ。
あっ、私今日ため息いっぱいついちゃったよ、どうしよう。
「ほら、早く行くぞ。」
悪魔君にそう言われて仕方なく、しかーたなく私は立ち上がった。
「えっ、えっと、どういうこと?」
その声の主を見てみれば紗希だった。
「あー、えっと、そのですねぇ。」
うーん、何て言えばいいんだろう。
悪魔君に目線を送ってみたけど目を逸らされた。
むかつく。