平凡少女の憂鬱


「いいからさっさと入れよ。」



「ちょ、押さないでって。」



悪魔君が後ろから私を押す。

転んだらどうしてくれるのさ。



「ほら、その辺に座ってろ。」



「はぁ。」



家庭科室に入った後、悪魔君にそう言われたので近くの椅子に座った。





「ところでさぁ悪魔君、何してんの?」



なんでボウルや包丁とかそんなん出してんの。



「見て分かんねぇ?」



あ、今度は鞄から卵やらなんやら入った袋を取り出した。




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