騙してみせて!
第1章
駅や都市周辺の高級住宅街。

その遠隔の地にあるこのボロボロのアパート。


外観は最悪。
勿論、オートロック式なドアでもないし、それどころか管理人もいないも同然のアパート。

台所1つに部屋1つ、お風呂はトイレと兼用。

お風呂やトイレが共同じゃなかっただけマシだと本気で思った。

白かったと思われる壁は今はもう黒に近くて所々にシミや落書きがある。

壁も薄いから隣の部屋の物音は丸聞こえ。

今は隣人がいないけど、この前までいた、どこぞのヤンキーなんかは夜中まで大音量のボリュームで音楽を流していて本当に迷惑だった。
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