騙してみせて!
「本当にいいの?」

念の為に確認。

紺野くんにとっては、
最後のチャンス。


「いいよ。さ、遅くならないうちに行こうか。あ、もしかして泊まる?」

何を言い出すかと思ったら…

やはり男は皆同じなのね。

紺野くんの口から出た言葉はあたしを幻滅させる言葉。


「泊まれるの? ナツエ、泊まってみたいな」

二度と、見れない最高級の笑顔ではしゃぐナツエ。

内心ではもう鬼のような表情をしてるくせに顔の表情は天使のような笑顔。

笑っちゃう。
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