好きです、S君❤
ー放課後ー
「ばいばい、千尋!」
「ばいばーい。」
恵美は美術部、未来ちゃんは外国部。
あたしと仁香ちゃんは合唱部。
仁香ちゃん、歌うまいもんなぁ。
・・・早く部活行こう。

「もうすぐコンクールだから、しっかり練習しておけよ~!それじゃあ赤井、後頼んだぞ。」
「はい。」
先生はよく部活をぬける。
だから、ますます仁香ちゃんがしっかりして見える。
やっぱり、あたしは・・・。
「今日もコンクールで歌う曲、「愛をこめて」と「空の向こう側」を練習するからね。みんな頑張ろう!」
あたしはこの2曲が好き。
なんでかはうまく言えないけど、すごく好きなんだ。
「♪あなたに愛をこめて歌をおくります。
わたしの愛をきいてください。
 届いていますか、わたしの愛が。」
良い歌詞だなぁ・・・。
あたしの愛も、届いたらいいのに。
って、何言ってるんだろ。
集中集中。
「もう少し声だしていこう!せーの!」
「~~♪届いてますか、わたしの愛が。」
「オッケー!いいよ、みんな!それじゃあ次は「空の向こう側」歌ってみよう!」
あたし、この歌のサビが好きなんだ。
「♪空の向こう側。今見つめる。
私にも見えたよ、いくつもの気持ち。
 空の向こう側。今見つめてる。」
「みんなもう少し揃えよう!せーの!」


はぁ・・・。
終わったぁぁ。
疲れたなぁ。
あ、もう6時30分になっちゃう!
早く帰ろうっと・・・。
「千尋先輩、一緒に帰りませんか?」
「え?うん、いいよ。」
誘ってきたのは、後輩の女の子。
最近仲いいんだ。
そんなこんなで一緒に帰ることになった。
あーあ、今日も佐々木君と話せなかった・・・。
「先輩、今好きな人いるらしいですね?」
「えぇ!?なんで知って・・・!」
あ、しまった・・・!
これじゃあ自分で「いる」って言ってるようなものじゃん・・・!
「実は、私もいるんですよ。でも、なかなか話せなくて・・・。」
私と一緒だ・・・。
「でも、頑張るって決めたんです。絶対あきらめるもんか、て。だから、先輩も頑張ってくださいね!」
・・・だめだなぁ、あたし。
後輩に応援されてちゃだめじゃん。
負けないように、がんばらなくちゃね!
・・・ありがとう。
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