星は輝く・・・
「ほら、早く乗れよ」
「うん!」
あたしは渚の後ろに乗り、
心はいつも雄太の後ろに乗る。
そうやってゲームセンターやら、カラオケやらに
遊びに行く。
今日は久し振りに渚の家になった。
比較的に学校から近い所にあるから、
自転車で15分も走れば着くのだ。
全員靴も揃えず、ばたばたと渚の家に
上がって行く。
なんか、もう慣れすぎちゃって面倒くさいんだよね。
相変わらず、殺風景な部屋だ。
無造作に置かれた札束、
大量のインスタント食品、
散らかってある雑誌。
やっぱり、この家に来ると、悲しくなる。