星は輝く・・・
それからあたしは、平穏までとはいかないけど、長谷川さん達からの嫌がらせも、呼び出しもなくなって、普通の生活を送れていた。





追われていく様に、もうすぐで、夏休み。






「じゃあ、ウチのクラスは演劇で決定します」






一枚の紙で顔を隠し、カタコトで発表するあたし。








「―――はあ!??」





黒板の前に立っているあたしに、クラスの大半の方々が大声を出してきた。




・・・・・・それもそのはず・・・。



「なんだよ演劇って!お化け屋敷じゃなかったのかよ!?」



「第二希望の喫茶店は!?」





「演劇ってクラスの希望にも入ってなかったじゃん!!」





そ、そんなのしょーがないじゃん~~・・・っ。





だってあたし、じゃんけん弱いんだもん。






昨日の文化祭の会議で決まったこと、



1,文化祭は10月半ばと言う報告
2,各クラスの出し物決め
3,場所とり
4,各クラスの目標




の、以上。




無理矢理実行委員長にされたあたしは、その会議に出て、何人もの人達とじゃんけんをしては負け、口論をしても負け・・・。


結果、何処のクラスにも選ばれなかった、演劇。






つい最近、



『椿ー、頼むから演劇とかやめてよ~?』



って、心に冗談で言われたばかりなのに・・・・・・。
悪魔で冗談だったのにさ・・・。




うぅ・・・皆に申し訳ない・・・・・・。





< 120 / 161 >

この作品をシェア

pagetop