星は輝く・・・
次の日、空に頼んでみた所・・・・・・




「やだ」




・・・即答された。






「なーんで!?親友の頼みじゃん!お願いー!やってよ~」





「誰が親友だコラ。俺は絶対やんねー」




やらないと言い切る空にむっとして、口を尖らせる。




「俺をもっと頼ってよって言ったじゃんか!」



それを言うと、空は慌ててあたしの口を抑えた。





「お前何大きい声で言ってんだよ!場所と言うものを考えろ!」



口を抑えられて喋れないあたしは、こくこくと頷いて、親指を立てた。


解放され、再度空に“やってくれたら100円あげるから~”とか言ってみるけど、それでも空はやってくれないかった。




仕方ない・・・今日のHRで王子役の決定で推薦式にしてやる。




あたしは多分、監督にでもなるんだろうし・・・。
役者については無関係だから、ちょっと楽だな。




HRで、早速役者決めをする。




黒板に『別れのワルツ』と書いた横に、役決めと書いて、リン役、王子役、村人、王様・・・・・と書いた。
リン役とはヒロインの名前。



「それじゃ、最初にリン役を決めたいんですが、立候補いますか?」


しー・・・ん




一気に静まり返る教室。
・・・誰も立候補しないなんて分かってるよ。




「誰もいないんで、推薦にします。誰か推薦したい人いますか?」




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