星は輝く・・・

「ねぇねぇ椿~、コレ良くない?」




クラスの衣装係の女の子達が、衣装を持って来た。




「わ!すごっ、作ったの!?」




あたしは“超”がつく位不器用だから、手作りの衣装なんて作れないから、心底すごいと思う。




「うん、心の衣装なんだけど、リンってこんな服だったよね?」




「うんうん、完璧!すごいね!」



「あたし被服部だし、作るの好きなんだぁ」



どうりでこんなに上手いわけだ!
あたしは一人納得して頷く。




後で心に着せて写メでも撮ろうか・・・。





なんて下らない事考えながら、あたしは黙々と作業を進めた。



汗を掻きながら色んな所を監督しに行くと、男子がこっちに来た。






「なあ、長谷川来てねんだけど。アイツ小道具係のくせによ」



「長谷川さんが?」




辺りを見渡すと、確かにいなかった。
長谷川さんの事だから、どこかでサボってるか、ここにも来てないかどっちかだよね。




「人手足りないんだけど」



・・・・・・そんな事言われましても・・・。




「じゃあ、力仕事出来ないけど、あたし手伝うよ」




実行委員として、良い所見せてあげようじゃないか。





「あ、そう。ならペンキ足りなくなったから取って来てよ」



なんじゃそら。自分で取りに行くの面倒くさいだけじゃん!
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