星は輝く・・・
03,Yes or kiss
―――好きです。俺と、付き合って下さい―――
あたしと空の視線が一点に重なる・・・。
これって、告白?
好きですだけじゃなくて、付き合って下さいって言ったよ?
「・・・ま、また、あたしの事からかってるの・・・?」
相変わらず、最低な事しか言えない。
あの空が、からかって告白するわけないじゃん。
いつも周りから寄ってくるんだし、自分から告白するって事は本気なんだよね・・・・・・?
「からかってねーよ。本気だよ」
眉間に皺を寄せて、険しい顔つきの空。
「・・・っ・・・」
あたしは下を向いて、黙り込んでしまった。
だって、そんないきなり言われても困る。
あたしは空の事どう思ってるの?
友達?
それとも、好きな人になっちゃうの?
確かに空の事は好き。
あたしの為に携帯取って来てくれて、慰めてくれて、感謝してる。
でも・・・・・・・・・・・・。
「返事はいつでもいいから、考えといて」
「え・・・?」
空はそう言って教室から出て行ってしまった。
一人取り残されたあたしは、窓の戸締りをして、教室の鍵を閉めた。
「・・・・・・はぁ・・」
なんか・・・普通に、めちゃくちゃビックリした。
あそこのタイミングで告白されるなんて・・・。
てゆーか、空があたしを好きって事の方が驚いた。
職員室に鍵を戻すと、あたしは学校から出て、帰宅した。