星は輝く・・・
俺から挑発しといてなんだけど惜しいと思ってしまった。



「うっわ、はやー」



運動神経悪いくせに、こう言う時は反応が宜しいようで。



「もういいよ。後でちゃんと返してよね」





呆れたような顔して俺を睨む椿は、やっぱり可愛いんだよな。



「さんきゅー」




うちわで扇ぎながら、満面の笑みで返すと、椿ではなく廊下の女達が“やばーい!”とか言って騒いだ。




・・・・・・・俺的には椿にキュンッとかきて欲しいんだけどさ、椿は絶対きてないだろうな。






俺はソウタが言うとおり、恵子が紙に書いてあった、



“図書室の前に来て。”




に従って恵子の下へ足を進めた。

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