星は輝く・・・

・・・あれ?なんで今更恥ずかしがってんだ?俺。




心も同じ事を思ったのか、“今更?”と言った。






「言っとくけど、椿傷つけたらあたしがアンタ潰すからね」




にっこり笑い、冗談っぽく言ったけど、コレは絶対本気の言葉だろう。

心と椿の付き合いは一番長い。
だからお互いがお互いを、誰よりも大事にしてる。



「分かってるよ。つか傷つけねーから」





「うん、大事にしてあげてよ。あの子も色々あるからさ」




色々・・・・・・。
きっとレイプの事に違いない。
やっぱり心も知ってるんだよな。




「ま、避けられてる神矢君はそんな事言う前に、ちゃんと摑まえとかないとね~」




・・・それを言われると、何も言い返せない。






「分かってるよ!」



そう言って、俺はそこら辺の女子の所に行った。


何するかって?
椿を探しに行くんだよ。




女子に聞くと、椿は自動販売機にジュースを買いに行ったらしい。
俺は北校舎の自動販売機まで走った。
のろのろ歩いていると、入れ違いになる可能性があるだろ?




ワイワイと騒がしい廊下を走り抜けて、椿がいる、そこへ行った。




丁度椿はしゃがんで、ジュースを取り出している所だった。

手に持っているのは苺ミルク。
なんとも椿らしくて笑いそうになった。



「椿」




椿はキョロキョロしてから、俺に気付いた。






動揺してるのが、一目瞭然で分かる。






俺が近づこうとすると、アイツはいきなりUターンして、俺とは逆の方向に走り出した。




はあ!!??


流石の俺もビックリ。





いくらなんでも避けすぎだろ!?



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