星は輝く・・・
たとえあたしと渚の仲が壊れたとしても、
この2人の仲まで壊れてしまうのは嫌だ。
だから、早くどっちかが先に手を引いてほしい・・・。
「・・・ちっ。関係ない奴が首突っ込んでくんじゃねーよ」
そう言って空を手を振り払い、教室から出て行ったのは
渚だった。
面倒くさくなったのか、渚が先に手を引いた。
そのやり取りをすぐ間近で見ていたあたしは、さっきまで
恐怖心を忘れて、喧嘩の事の方が心配になっていた。
涙はいつの間にか引いている。
でも、体は痛かった。
「椿、大丈夫・・・じゃねーよな。何処痛い?」
空はあたしの前にしゃがんで心配そうに尋ねる。
正直に言えば、体全部。
だけど・・・、
「・・・ううん!何処も痛くないよっ
ゴメンね、心配掛けて」
あたしは作り笑いをして、わざと明るく振舞った。
じゃないと、何かあった?と、聞かれそうで怖かったから。