星は輝く・・・
完成した座席表を教卓の上に置いて、
あたしは教室の鍵も閉めずに出て行った。
別に悪気があったわけじゃない。
ただ、そんなこと考える余裕がなかった。
ぼーっとしながら歩いていても、やっぱり体は痛むものだ。
血が出ている所よりも、あたしは左肩の方が痛んだ。
さっき強くぶつかったから。
感覚的に血は出てなさそう。
良かった・・・、と思いながらも、あたしの目には涙がいっぱいに溜まっていた。
何でかなんて、分からない。
怖かったから?
体が痛いから?
・・・違うような気がする。
なんか疲れた。
なんで、あたしこんな目に遭ってんの?
ここまでされる意味が全く分からない。
渚があたしを好きだって言うのは分かったよ。
でも、思い通りに行かないからって、また暴力?
あたしの気持ちも少しは考えて欲しい。
何故か悔しくて、涙を流した。
声を上げて泣くこともなく、静かに表情も変えずに泣いた。