未来日記に憧れて
1st Day
運命の日曜日。私は電車に乗って指定の店へと向かっていた。
服もデート向けのカワイイのにしたし、メイクもOK。
今まで日記の事ばかり気にしてたけど、相手に会うって事だよね!?どんな人なんだろ?私、気に入ってもらえるのかなぁ??
それに気付いてからは緊張が高まるばかりだ。
「ココで、いいんだよね……」
指定の5分前。指令の通り私は席についた。緊張しながら待っていると、片手に携帯電話を持った男の人が店内をキョロキョロと見回しながら私の方へと近づいてくる。
「あのっ……ココ、いいですか?」
そして私の前で止まると、空いている反対側の椅子を指さした。
「ど、どうぞ」
緊張のあまり声がうわずる。
「未来日記の通りに来てみたんですけど、合ってますよね?」
恐る恐る聞いてくる男の人に
「私もそれで来ました」
私も緊張しながら答える。
思ってた以上にイケメンが来た。めっちゃタイプなんですけど!
浮き上がってしまいそうなテンションを必死に押さえ、冷静を装う。
すると、彼の携帯電話がふるえた。
「あ、メールが来た。『<未来日記>二人はお互いに自己紹介をしながら、楽しく食事をした』だそうです」
画面を私の方に向け、メールを見せてくれる彼。
「そうですか。じゃあ、何か頼みますか?」
「そうですね。メニュー……っと」
注文を済ませると、彼は運ばれてきた水を口にする。
「俺、今めっちゃ緊張してるんですよ」
「私もです。初めてなので」
「そうなんですか!?俺もですよ。面白半分で登録したらこんな感じで……」
「私も一緒」
そう言うとお互い自然と笑いがこぼれ、少し緊張がほぐれる。
「あっ。遅れましたが俺、新谷 守です」
「私は青山香奈です。よろしくお願いします」
そう言って軽く頭を下げる。すると守さんは
「かわいいコが来てよかった」
と満面の笑みで言った。
「そんな、かわいいだなんて……」
私は恥ずかしさで少しうつむく。
少しすると料理が運ばれてきた。
「お。来たよ。食べよ」
柔らかく微笑む守さん。優しそうな人でよかった。
守さんは少し年上の27歳、広告系の企業で営業をしていて、ここから何駅か先にある実家にご両親と一緒に暮らしているらしい。
最初の緊張はどこへやら。すっかり慣れて会話もスムーズに進む。
食べ終わった頃、今度は私のケータイにメールが届く。
服もデート向けのカワイイのにしたし、メイクもOK。
今まで日記の事ばかり気にしてたけど、相手に会うって事だよね!?どんな人なんだろ?私、気に入ってもらえるのかなぁ??
それに気付いてからは緊張が高まるばかりだ。
「ココで、いいんだよね……」
指定の5分前。指令の通り私は席についた。緊張しながら待っていると、片手に携帯電話を持った男の人が店内をキョロキョロと見回しながら私の方へと近づいてくる。
「あのっ……ココ、いいですか?」
そして私の前で止まると、空いている反対側の椅子を指さした。
「ど、どうぞ」
緊張のあまり声がうわずる。
「未来日記の通りに来てみたんですけど、合ってますよね?」
恐る恐る聞いてくる男の人に
「私もそれで来ました」
私も緊張しながら答える。
思ってた以上にイケメンが来た。めっちゃタイプなんですけど!
浮き上がってしまいそうなテンションを必死に押さえ、冷静を装う。
すると、彼の携帯電話がふるえた。
「あ、メールが来た。『<未来日記>二人はお互いに自己紹介をしながら、楽しく食事をした』だそうです」
画面を私の方に向け、メールを見せてくれる彼。
「そうですか。じゃあ、何か頼みますか?」
「そうですね。メニュー……っと」
注文を済ませると、彼は運ばれてきた水を口にする。
「俺、今めっちゃ緊張してるんですよ」
「私もです。初めてなので」
「そうなんですか!?俺もですよ。面白半分で登録したらこんな感じで……」
「私も一緒」
そう言うとお互い自然と笑いがこぼれ、少し緊張がほぐれる。
「あっ。遅れましたが俺、新谷 守です」
「私は青山香奈です。よろしくお願いします」
そう言って軽く頭を下げる。すると守さんは
「かわいいコが来てよかった」
と満面の笑みで言った。
「そんな、かわいいだなんて……」
私は恥ずかしさで少しうつむく。
少しすると料理が運ばれてきた。
「お。来たよ。食べよ」
柔らかく微笑む守さん。優しそうな人でよかった。
守さんは少し年上の27歳、広告系の企業で営業をしていて、ここから何駅か先にある実家にご両親と一緒に暮らしているらしい。
最初の緊張はどこへやら。すっかり慣れて会話もスムーズに進む。
食べ終わった頃、今度は私のケータイにメールが届く。