大好きって言って(優雅*楓)
サプライズ
゚・。。・゚・。。・゚Kaede side*
専門学校を卒業して、あたしは栄養士の免許を取った。
今はその仕事をしている。
優雅も就職して、あたし達は自立っていうものをようやくした。
25歳。
結婚して3年目。
子供が生まれて……3年目。
「まま!」
3年前に生まれた男の子、旭も3歳になった。
生意気って言葉がよく似合う、優雅にそっくりな子。
キッチンで夕飯を作っていたあたしを大声で呼ぶ旭。
声がでかいのも……優雅にそっくり。
「なぁに?」
手を動かしながら旭を見下ろすと、旭は両手にライダーのおもちゃを持って言った。
「ぱぱ、ままに頼まれたリビングの掃除サボってるよ!」
「え?」
そう……。パパである優雅。
最近家に帰ってきたらダラダラしてるから、掃除頼んでおいたんだけど……。
旭の陰口によって優雅のサボりが発覚して、あたしは眉間に皺を寄せながらリビングへと向かった。
ゆっくりとドアを開けると、すっかりくつろいでいる優雅の姿。
部屋を見回すけど、あまり変わっていない。