私の愛する憂鬱




「あぁ、ラブちゃんはこの子のこと!」

悠はふわっと笑って、さっき私がお見舞いした強烈パンチによって無残な姿になった箱から可愛らしい人形をだした。


綺麗に輝く金髪、青い瞳。




「フランス…人形?」



「そう、フランス人形。名前はラブちゃん。愛子の“愛”を英語にして、ラブちゃん」



「は?なんで私の名前なんて使ってんの?」



「だってこのフランス人形、愛子に似てるし」

「は、」


私はどこからどう見ても純日本人顔だし、髪だって真っ黒だ。
コイツの目には、なんか特殊なフィルターでもかかってんのか。


しかも“ラブ”ちゃんって………。

思いっきり英語だし。

フランスに留学してたんならフランス語の名前にしてあげなさいよ。





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