幕末Drug。番外編−原田左之助−






『…で、今に至る…と。』



つまらなそうに総司が欠伸を噛み殺す。


『そうなんらよ!!らから俺にとっての新撰組はぁー…ひっく。』


『ハイハイ。もう其の話聞くの、今日で五回目だから。…呂律回らなくなるまで飲むなって近藤さんに言われてるんじゃなかったっけ?』


『いいらろ今日くらい!!…近藤さんは、俺の仏様ですからぁー…ひィーーっく。』


『…総司、左之の酒を片付けろ。』


『ああ、土方さん…アンタにも感謝してるんら…。もう愛して止まない…。』


『…もう一度切腹したいのか?』



土方さんの冷たい視線が突き刺さる。




…もう今は、其れすら心地良い。




なあ、皆。


俺は死の恐怖を知っている。






でもな、それでも命張れんだよ…。









お前等と共に、歩んでいけるなら−−
























-Fin.






< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

幕末Drug。
林檎祭/著

総文字数/61,241

ファンタジー75ページ

表紙を見る
幕末Drug。番外編・其の弐−沖田総司−
林檎祭/著

総文字数/5,126

ファンタジー7ページ

表紙を見る
幕末Drug。番外編-斉藤一-
林檎祭/著

総文字数/2,577

ファンタジー5ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop