★シンデレラガール★
「みれーーーーい!」
後ろから、
叫び声に近い声で呼ばれて振り返ると、
そこには胸辺りまである、茶色な髪をクルクルと巻いて
可愛らしくゆらしている、
高木 えれな が走って来た。
えれなは中学からの知り合いで、
見た目が本当に可愛らしいのに、
性格はとことん真っ直ぐな事を突き通す子で、
こんな地味な私をかまってくれる
少ない友達の中の1人。
「朝から元気だね。
えれなわ~」
「美麗がおとなしいだけだよぉ~!
てかそりゃあテンション上がるでしょ!!
転校生来るんだから」
転校生ー…?
「そうなの?」
「知らなかったの?
転校生来るんだよ!
しかも噂によるとめちゃくちゃかっこいいんだよぉ~」
「へぇ~…」
あまりに
にやけて話すえれなに
引き気味で返事する私。
はっきり言って、
どーでもいいなぁ~
「まったく美麗わ~
もうちょっと男に興味持ちなよ~」
「んまぁそのうちね!」