★シンデレラガール★
★王子様との出逢い
見つめる瞳
少し微笑んだ健人に比べて
私は笑顔が作れなかった。
あまりにも、
いつもの健人と違っていて
もの凄い距離を感じた。
するとー…
「キャーーーーーッ!」
女子の以上な程の歓声が聞こえてきた。
びっくりして前を見るとー…
あまりに綺麗すぎて
息を忘れてしまった。
パーマのかかった明るめの茶色の髪。
クリっとした目に鼻筋の通った高い鼻
薄い唇
高くすっきりした体系
なにもかもが完璧だった。
”かっこいい”
というより
”きれい”
の方が合っているかもしれない。
女子のざわめきは、
転校生の自己紹介からおさまった。
「柴内雅人です。
よろしく。」
顔とはまったく違う、
無愛想で無口。
人を寄せ付けないオーラをただおわせていた。
それでも女子は興奮がおさえきれない。
『かっこいい~』
そんな声が飛びかう中、
先生が趣味は無いのかと聞いた。
「趣味は…絵画ですかね」
「絵画かっ!
そういえばうちのクラスには良い才能をもった作家がいるぞ
おい!富岡」
「あ…はい」
「あいつが富岡だ
美術部なんだが、おれも顧問なんだ。
どうだ、放課後来ないか?」
「あ…じゃあぜひ」
まったく表情を変えない柴内君を見ていると
バチッー…!
ー…目が合ったー…