★シンデレラガール★
時が止まった気がしたー…
ほんの数秒だけだったけど、
私にとっては何十秒もあって
私は席を立ったまま動けなかった。
「富岡。
放課後に柴内を美術室に連れってってやれ」
「はい…」
その後の休み時間。
すぐに来たのは、えれなだった。
「ちょっといいなぁ~!
柴内君と放課後一緒なんて!」
「別に案内するだけだし」
「いや!必ず何かあるよ!」
自信ありげなえれなに
苦笑いしつつ、
柴内君を見ると、たくさんの女子の中に埋もれていた。
「私とはまったく接点の無い人。
住む世界が違うよ
ずっと平行線のまま、交わる事は無いよ!」
そうえれなに言うと、
「そうかな~」
まだ納得してなかった。
その時気付かなかった。
あの2人が私を見てた事なんてー…