実らない片想い
~紗々の恋と友情~
――どれくらい経ったんだろう?
ふと部屋の窓を見ると、空の色が変わってきてるのが分かった。
『…っく…ふっ…』
泣きながら、立ち上がり、吸い寄せられるように、窓の方へと行く。
――ガラッ
開けた窓から目に飛び込んできたのは……
『きれ…い……』
赤く燃え上がる、だけど綺麗な夕陽だった……。
少しずつ、沈んで行く夕陽を見ながら、さっきとは違って静かに涙を流す。
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