実らない片想い
~紗々の恋と友情~
――残り1分。
点数は…同点。
「頑張れ~!」
「走れ!!」
決勝戦だけあって、周りからの声援も凄い。
だけど、あたし逹3人は静かに試合の行方を見つめていた。
「あと、30秒!」
審判の先生が言う。
ボールは相手方にあって…あっ!投げた…!
お願い入らないで!
――ガンッ!
そんな祈りが通じたのかゴールの枠に当たっただけで入らなかった。
しかも……
茜「隼人が取った!」
ドリブルをしながら走る走る。
だけど、相手チームが取ろうと必死に手を出す。