ひまわり
「僕、お兄ちゃんのことなんて言ってないよ?」
やっぱり、悪魔だー!!
奏よりひどい!!
あたし、騙された。
もう…
嫌だ…。
「うっ…
あたし、鞄取って来る!!」
何で、こんなにあたし…
動揺してるの!?
いつもだったら…
冷静に流すことができたのに…。
「麗ちゃん、はい、鞄」
「ありがとうございます
あ、今日、朝ごはんすみません」
「ううん、いいよ
あ、麗ちゃん
恋は、素直じゃないと好きな人に伝わらないよ?
じゃぁ、行ってらっしゃい」
「あ、はい
行ってきます!」
はぁ…。
素直ね…。
確かに…
素直にならないとダメかも…。
「麗、早く行こう!」
「うん」