ひまわり
「未来、あたし。
帰るから」
「えっ!?
何でよ!
お弁当は?」
「未来が食べれば?
じゃあ」
あたしは、屋上を出た。
何なの、この気持ち…。
意味わかんない!
「あれ~
柊さん?
また会ったねぇ?」
だから、何?
あんたが待ち伏せしてたんでしょ!
奏とベタベタして何?
そんなに見せ付けたい?
「何の用?」
「奏先輩を私にちょうだい」
何、言ってるの!?
奏は、物じゃない!
それにあたしの物でも、ない。
何なの?
本当に意味わかんない。
「奏は、物じゃない。
それに、あたしの物でもない」
「ふぅん
柊さんの答えは、くれないってことかぁ…。
でも、私知ってるんだ~」
何なの?
しつこい。
奏が欲しいなら勝手にしてよ!
あたしにいちいち報告とかいらないから。
あたしは、あんたと一切関係ないんだから。