ひまわり
「お待たせいたしました
ロシアンシュークリームです。」
未来があたしに気づいた。
うわぁっ…。
キラキラした目で見てるよ。
これは、何か企んでる。
あぁ…。
声掛けられたら他人のフリをしよ。
「麗だよね?」
「はぁ?
お客様、人違いじゃないですか?」
「麗!
嘘つかないでよ!!」
「あっ!
麗ちゃんじゃん!」
うわぁっ…。
木下くんもいるよ。
最悪。
「だから、人違いです」
「麗だと思わない?
一樹くん?」
「絶対、麗ちゃんだね!」
もう、ダメだ。
バレちゃったんだからしょうがないか。
「はぁ…
麗だけど何か?」
「やっぱり麗じゃん
丁度いい所に!
合コンしてるんだけど…
女子が足らないから」
あたしに出ろと…
絶対、嫌!
って!
アレ?
木下くんの隣にいる人さっき助けてくれた人だ。
「無理。」
あっ!
目が合った。