ひまわり
「そっか。」
「ねぇ、麗?」
「うん?」
何?
いきなり真面目な顔をしてる。
さっきまで浮かれてたのに。
「ちょっとだけでもいいから他人を信じてみない?」
他人を信じる?
そんなの出来るわけない。
信じるとただ裏切られ捨てられる。
ただそれだけなんだ。
あたしは、もう捨てられたくないんだ。
傷つきたくないんだ…。
「未来が一番わかってるでしょ?
あたしは、他人を信じない。
信じられるのは、自分だけ。」
「麗…
でも、立ち止まったままじゃ前には、進めないよ?」
前に進まなきゃいけない。
わかってる、わかってるけど。
怖いんだ。
自分が傷つくのが。
「わかってる。」
「まぁ、麗のことだから心配してないけどね!」
何言ってるんだか。
心配してるからあたしに言ったくせに。
ありがとね、未来。