ひまわり
「奏…」
「もう、あんたって呼びな」
「わかったから…
手を離して下さい!!」
はぁー。
やっと手が離れた。
緊張した。
もう、勉強しよ。
あたしは、奏がいることを気にしない素振りをして勉強を始めた。
あぁー。
この問題だけわかんない。
何度もやっても同じ答えになる。
何がいけないの…。
「麗、わかんねぇのか?」
「うん…
ここが何度やっても同じ答えになる」
「勉強になると素直だな…
教えてやるよ」
素直?
あたしが?
そんなに素直だった?
まぁいいや
「教えて!」
「わかった
これは、ここがこうなってこうなるんだ
で、答えがこうなる」
「あっ!
そっかぁ!
ありがと!」