ひまわり
「奏先輩のこと少しぐらいは、信じてみたら?」
「…あたしは、誰も信じない
信じられるものは、自分だけなんだ。」
そう。
あたしは、誰も信じない。
信じられるものは、自分だけ。
他に信じるものは、何もないんだ。
「麗、前に進みなよ
麗は、1人じゃないだよ?
1人で頑張らないで
前みたいに…」
「前みたいには、ならない
あたしは、誰の手も借りない
前の自分とは、違うから
あたし、先に学校行くからじゃあ」
あたしは、未来の言葉を遮ってきっぱりと言った。
前みたいには、絶対にならない。
あたしは、誓ったんだから。
だから…
強くならないといけないんだ。