ひまわり
「はぁー
教室行こ」
「おい!
麗、ケータイ」
「あっ…
奏、ありがと」
あたしは、奏からケータイを受け取った。
なんか今、奏に会って安心した。
よくわかんないけど落ち着く。
「…何で泣いてるんだよ」
「えっ…」
慌ててほほ触ると濡れていた。
本当だ。
何で泣いてるの、あたし。
あたしは、びっくりして涙を拭いた。
「何でもないから!
早く部活の朝練いけば!」
「ちょっと来い」
腕を掴まれどんどん歩いて行く奏。
ヤバい。
このまま奏といたら奏に甘えてしまう…。
「離して!」
「うるせぇ…
少し黙ってろ」