ひまわり
空き教室に押し込められカギを閉められた。
ギュッ
奏に引き寄せられて気がつくと奏に抱き締められた。
うわっ…。
奏の香水の香りがする。
あたしを包み込むような香り。
「奏…
離して
離さないと涙が止まらなくなるから」
「泣けよ…
堪えるな
抱き締めてやるから」
「奏…
ありがと…」
あたしって…
いらない子?
あたしがいなかったら誰も傷つかなかった…。
あたしがいてよかったことあったかな…。
あたしは、なにを信じればいい…。
自分だけを信じてるけど…。
未来の言葉に動揺してるあたしがいる。
そして…
奏の優しさ。
何で
優しくするのよ。