ひまわり
「どうしたの、一樹?」
「説明は、あと!
いいから、二人とも来て!」
「あたしも!?
行きたくないんだけど!」
そんなあたしの声は、無視され…
一樹に引っ張られて連れて行かれる。
すごく嫌な予感…
なるべく行きたくないんだけど。
変なことに巻き込まれたくないし。
本当に何なの!!
「ちょっといいかなぁ?」
木下くんが群がってる女子達に声を掛けて前に進もうとしてるんだけど…
女子は、目をハートにして一樹に迫る
「一樹くぅんだぁ~
やっぱり、カッコイイ~」
「本当だ~
一樹くぅん!
こっち向いてぇ~」
「握手して~
きゃぁ~
こっち見た!」
一樹は、アイドルか!!
大体、見たんじゃなくて…
睨んだんだから!
可哀想な一樹…。
変な勘違いばっかせれて…。
おまけに未来が…
眉間にしわをよせて怒ってる…。
「未来…
大丈夫?」
「うん!
大丈夫だよ!
あはは…」
未来…
未来が一番可哀想なのかも…。
「あの、そこ退いてくれないかなぁ?」
「嫌ぁ~
一樹くぅんの顔、もっとみたいし~」