君が笑うなら



「…もしかして気付いてんの?」


堪えられなくなって、
思わず頬に手を触れる。


…舞。マイ。まい。


愛羅武勇?
愛死天流?


…愛してる。



暗闇の中にいた俺に、
光をくれた。


神様 神様
これを愛と呼んでいいのなら。




どうかこの一瞬でもいいから
舞が直樹でなく俺だけを
見つめている時間を


俺にください。

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