Bremen
バードの後ろ姿を無言で見送るスネアは、心の中で考えていた。
バードと入れ代わりでソナが操舵室に入って来る。
「スネア〜。
お空がとっても変ニャ。
バードが鳴流神を呼び出す時みたいなのニャ」
「え!?」
ソナの言葉に慌てて窓越しに空を見上げるスネア。
その目に映ったのは、いつの間にか暗雲に覆われていた空だった……!
「バカな!
さっきまで雲一つ無い晴天だったんだぞ!
………いや。
こんな理不尽過ぎる現象を起こせるのは、恐らくシジマ!」
『そして恐らく、禍嗚主を操る四門将に間違いないだろう』
モビィディックの窓からの視界に飛び込んで来たのは、巨大な黄金の鳴流神だった!
「ストレグン!?
バードの奴………
仮眠を取るとか言ってストレグンを召喚していたのか!」
モビィディックを追い越し、先行して飛翔するストレグン。
『禍嗚主は俺が相手をする。
お前達は戦闘に巻き込まれないようにしていてくれ』
「早まるな!
この前の禍嗚主とは違う奴かも知れないんだぞ!
相手の能力を知らずに戦いを挑むのは無謀過ぎる!!」