Limit love
不思議だね…
あたしたち出会ったばっかりなのに…
ずっと一緒にいてもお互い通じ合うことができない
こともあるのに。
湊は優しい。
「大丈夫か?」
「うん…」
初めて会ったときはちょっと近寄りがたい
オーラが出てたけど、
湊はほんとはすごく優しいってことわかったよ?
「ありがとぉ…」
「あぁ」
「もう死ぬな」
「………」
それでもね…
あたしは逝かなくちゃいけない。
湊に迷惑をかけるわけにわいかないから。
「行くな。」
「鈴香、今日から俺の女になれ」
「へ?なんで…」
「だからずっとここにいろ。」
「そしたらお前も遠慮せずに
入れるだろ?」
「いいよ。悪いし、同情されても・・・」
「同情じゃない。俺がそーしたいから
そうするだけ。」
「いいの?」
「あぁ」
そうやって湊はあたしに光をくれたんだね
あたしのこころの”闇”に
湊という”光を…
温かい光をくれたんだね。
どんなに暗くてもきっと見つけることができる
そんな光があるんだって
あたしは初めてそう思った。