Limit love
いままで何人もの女を抱いてきた。



それは自分の欲求を満たすだけの

情なんてない…



別に大切に思ったこともなかった。



だから自分のやりたいようにやってきた。



でも




鈴香は小さくて抱きしめただけで壊れてしまう
気がした。




鈴香の過去を聞いて
俺はどうしてやることもできない。




だけど、この小さな体をそっと壊さないように
傷つけないように…




俺は抱きしめた。



鈴香は童顔だけど
そのときはとても綺麗で色っぽかった。



俺の理性は完璧にきれていた。



自分が自分でなくなるんじゃないかと思った。



涙目になって上目遣いに俺を見る鈴香が

愛おしくて、愛おしくて

仕方なかった。



あって少ししか立たないのに

俺は鈴香を知ってる気がした。


ずっと前から知っていた気がした。


なにもお互いのことを知らない。



知ってるのは名前と鈴香の過去だけ

だけど一瞬にして惹かれて

恋に落ちてしまった。



自分がこんなに女々しいと思わなかった。

人を愛おしいと思うなんて思わなかった。




恋とか愛とか…


そんなのくだないってずっと思ってた。



でも今ならわかる。



そういうのもあるんだって


そう思えた。



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