Limit love

いつもより念入りに化粧をして
おしゃれをして、生徒手帳をポケットにしのばせて




あたしは空と地の狭間にいる…




これからさよならするのにおしゃれするのはおかしいかもしれない。




下にたたきつけられて誰かわからなくなったときのためにちゃんと生徒手帳を持った”あたし”ってわかるように…



それに最後くらいはキレイに終わりたいじゃん。



これでもう遣り残したことはない…



あたしの無残な姿をみてみんなはどう思うんだろう？



すこしは驚くかな？





もうスベテを終わる覚悟はできていた。




…でももしできるのであれば
幸せな恋がしたかったな…


小さな、小さな後悔を残して…



下におちる間際あたしはそんなことを思った。




ビュゥーーーーーーーーーーーー



台風が太平洋側に直撃したんだ…



さよなら…