Limit love
人を簡単に信じたりしたらいけないんだって、



あの時、強くそう思った。



でも、湊や勇ねぇは信じてもいいんじゃないかな?


って思ったんだよ。


本当に、本当に信じてもいいのかな?



怖いよ…不安だよ…



嘘じゃないよね?



あたしに向ける優しさも笑顔も…







みんなが偽りのない、

本当の友達だと…


これが友達というものなんだって…


そう信じたいよ。


「じゃ、湊によろしく~」



「もちろんです!」



「ってあんた明日、学校で会うじゃん」



「あっ、ホントだ~」


麻里さんの鋭いツッコミでケラケラと勇ねぇが
笑った。



「でわ、また明日。」


「バイバーイ」


「あっ、ちょっとまった!…



はいっ!これもって帰んなよ~



じゃ、また明日ね。」




そういって”あるもの”を勇ねぇに渡され
湊が待つ家へ帰った。






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