Limit love

眩しすぎるほどの日差しが
あたしから溢れる雫を照らす。


『友達だよ』とか、


そんなこと言われなくたってわかる。


伝わるものがある。


疑っていたわけじゃない。


でも、信じることはできていなかったと思う。


今の今まで…



あたしの心にできた傷はそう簡単に癒えるものではない…


裏切られて、


どれだけ悲しんだのだろう
どれでけ泣いたのだろう
どれだけ悔しんだのだろう



それでも


湊との出会いが、


3人との出会いが、



そっと優しく…


溶け込むように…



あたしの傷ついた心を治癒してくれた。










3人ともみんな、あたしのこと想ってくれてる。


昨日、今日、そしてこのノート。


”あたしたちは鈴の見方だよ”


”いつでも頼ってきなよ”


”あたしたち友達なんだから”


そういってくれてるかのように


あたしには伝わったよ。


今度は信じてもいいよね？


不安だった気持ちがすっと軽くなった。


心配なんて要らないね。


全然不安がることない。


「ありがと…っ」


立ち止まって一人、呟いた。


涙で濡れた顔を両手で拭い、


また、歩き始めた。