Limit love
「知らねぇよ。
 オレは助けた覚えはない
 それにお前が死のうが生きようが
 オレには関係ねぇな」




「ですよね…」




「じゃあ…なんでここにいるの?」



「だからオレが知りてぇんだよ」



「わたし、帰ります。ありがとうございました。
 短い間でしたが…さよなら」





バタンっ




いつの間にか家にいて
オレのベッドで寝て不法侵入まがいなことをしたあいつはお礼をいってとっとと帰っていった。





「なんだよあいつ…」




オレは幻覚をみてんのか?
それとも頭おかしくなったのか?




…たぶん両方だ。




ガチャ





閉まったはずのドアが再び開いた。




「あのー…場所が全然わからないんですよぉ…」




どうやらこれは幻覚でもなんでもないらしい。





       現実だ。



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